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2017年3月9日木曜日

レポートのエクスポート


SSRSで作成したレポートは、様々なファイル形式でエクスポートできます。

今回は、エクセルファイル形式でエクスポートしてみます。

レポートテンプレートの作成


テンプレートを作成しておけば、レポートを作成する時間を大幅に短縮できます。

今回は、画像と更新日やページ数などを含めたテンプレートを作成してみます。

変数の設定


更新日時などで「NOW()」関数を使用すると、秒単位で表示した時、1ページ目と2ページ目で表示内容に誤差が生じることがあります。
その誤差を防いで、値を一定に保持するために変数を使用します。

例:セルに直接「=now()」を入力した場合

サブレポートの作成


サブレポートを作成する前に、メインレポートを作成する必要があります。
メインレポートには、「商品区分」データセット、サブレポートには 「商品」データセットを使用します。2つのデータを紐づけるフィールドは「区分コード」です。

グラフの配色変更


グラフの挿入で作成したグラフを使用して、配色を変更します。

グラフの配色を変更するには、[グラフのプロパティ]ダイアログボックスや[プロパティ]ウィンドウを使用します。
この2種類の方法を試してみます。

グラフの挿入


縦棒グラフをレポートに挿入してみます。
今回は、社員データを使用します。

[ツールボックス]の「グラフ」をダブルクリックすると[グラフの種類を選択]ダイアログボックスが表示されるので、任意のグラフを選択して[OK]ボタンを押します。
(または、[ツールボックス]の「グラフ」をデザイン画面にドロップ&ドロップすると[グラフの種類を選択]ダイアログボックスが表示されます)

一覧の追加


一覧を利用して、自由形式のレイアウトでレポートを表示することができます。フィールドを一覧内に自由に配置したり、画像を挿入することができます。

今回は、社員データを使用して、従業員情報を各従業員でグループ化した一覧を作成してみます。

一覧の追加

①[ツールボックス]プロパティから「一覧」を選択して デザイン画面にドロップ&ドロップします。一覧の枠を広げます。 

②[テキストボックス」をデザイン画面の「一覧」枠内にドロップ&ドロップします。3つのテキストボックスを一覧表の中に作成します。

2017年3月8日水曜日

マトリックスの作成


社員データを使用して、各在籍支社の部署ごとの社員数を表示してみます。

[ツールボックス]プロパティから、[マトリックス]を デザイン画面にドラッグ&ドロップします。





[データセットのプロパティ]ダイアログボックスが表示されるので、「社員」データセットを選択します。データセットの名前は 「社員」とします。

[レポートデータ]プロパティの[データセット]フォルダ以下の[社員]データセットから、以下のフィールドをメトリックスのセルにドラッグ&ドロップします。

「氏名」→「データ」
「在籍支社」→「行」
「部署名」→「列」




そのままだと、[マトリックス]に社員名が表示されるので、社員名を数えるCount関数を使用して社員数を表示します。
「氏名」が挿入されている「データ」セルを右クリックして、[式...]をクリックします。
式ビルダーに「=Count(Fields!氏名.Value)」と入力して[OK]ボタンをクリックします。
[マトリックス]に[Count(氏名)]というテキストが挿入されます。


各在籍支社の部署ごとに、社員数が表示されました。



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マトリックスでグループごとに集計

[マトリックス]に支社ごとの合計と部署ごとの合計を追加します。

[Count(氏名)]のセルを右クリックします。 
ショートカットメニューで、 「合計の追加」-「行」の順にクリックして行を追加します。同様に、「合計の追加」-「縦棒」の順にクリックして列も追加します。




[マトリックス]の右下角の空白セルに式ビルダーを使用して「[Count(氏名)]」のテキストを挿入します。




見やすいように適当に色付けして[プレビュー]ビューで確認します。
クロス集計の完成です。




[マトリックス]の並べ替えは、[Tablixのプロパティ]ダイアログボックスの[並べ替え]プロパティページで設定できます。

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マトリックスに集計軸を追加

各部署に社員情報を追加します。

「社員コード]を[マトリックス]の「在籍支社」の右側に表示します。

[レポートデータ]プロパティの[データセット]フォルダ以下の[社員]データセットから、「社員コード]を[マトリックス]の「在籍支社」行の右側ドラッグ&ドロップします。

ドロップする時、「在籍支社」の右側罫線にマウスを置くと青い線が表示されるので、その青い線が右を向いている状態の時にドロップします。




各在籍支社に社員コードが追加されました。






別テーブルの値をパラメーターに設定


[商品区分]テーブルの[区分名]をパラメーターに設定し、それに紐づくデータを[商品]テーブルから取得します。



インジケーターの追加


商品テーブルに、インジケーターを追加してみます。
インジケーターは、ダッシュボードなどでよく使用されています。

最初に、テーブル右側に新しい列を追加します。

[ツールボックス]プロパティから[インジケーター]を新しい列にドラッグ&ドロップします。

特定文字の書式設定


社員テーブルを使用して、部署名に「営業」という文字列があれば、その部署名を太字にしてみます。

[部署名]のセルを右クリックし、ショートカットメニューの[テキストボックスのプロパティ...]をクリックします。




[テキストボックスのプロパティ...]ダイアログボックスの[フォント]プロパティページを開きます。
[太字(B)]横の「fx」ボタンをクリックします。




[式の設定(S):Value]に次の式を入力して、[OK]ボタンをクリックします。



➡「部署名」が「営業」で始まる文字列を太字、それ以外は標準


[プレビュー」ビューで、部署名が「営業」で始まっている単語が太字になっていることを確認します。




ちょっとわかりずらいかもしれませんが、ちゃんと太字になっています。

Switch関数で条件設定


勤続年数の計算で作成したテーブルに様々な条件をもとに色分けしてみます。

色分けは次の条件を基本とします。

社員番号100~199:Pink
社員番号200~299:Yellow
社員番号300~399:Khaki
社員番号400~499:LightSteelBlue
それ以外: LiteGreen

条件付き書式の設定


「勤続年数の計算」で作成したテーブルに条件を設定して、色を付けてみます。

「入社日に勤続年数追加」の値が、2017年4月2日以前のデータをオレンジに変更します。
ここでは、社員コード「107」が対象になります。

勤務年数の計算


社員データを使用して、2017年4月2日時点の従業員の勤続年数を算出します。
計算方法は、次の3段階のステップで行います。

1. DateDiff関数で「勤続年数」を算出
  → 入社年と2017年の差分を算出

テーブル列に計算結果を表示


商品テーブルに新しい列を追加して、「単価」*「在庫」=「在庫金額」の計算結果を表示してみます。

まず最初に、新しいフィールドをデータセットに追加します。
[レポートデータ]の[データセット]フォルダ以下にある[商品]を右クリックして[計算フィールドの追加...]をクリックします。


ドロップダウンリストパラメータを追加


得意先データの[都道府県]をパラメーターに設定します。
今回は、パラメーターをドロップダウンリストにしてみます。

新規にパラメーターを作成して、[レポートパラメーターのプロパティ]で以下のように設定します。(パラメーターの追加 方法を参照)

パラメーターの追加


レポートにパラメーターを追加して、データをフィルターしてみます。

得意先データの「得意先名」をパラメーターに設定して、そのパラメーターに紐づくデータを表示します。

テーブルに集計を追加


ヘッダーとフッターの追加で作成したテーブルに、COUNT関数を使用して、都道府県別に得意先件数の集計を追加してみます。

[得意先名]列の一番下のセルを右クリックして、ショートカットメニューの[式]をクリックします。

2017年3月7日火曜日

ヘッダーとフッターを追加


レポートの見栄えをよくしたり、集計結果を表示したりするためにへッダーとフッターは大変役に立ちます。今回は、データの見栄えをよくする目的で使用してみます。

データのグループ化で作成したテーブルにヘッダーとフッターを追加します。

データのグループ化


データのグループ化の方法やグループ化したデータの編集方法などを試してみます。


データのグループ化

[得意先] データを「道府県別」にグループ化します。

グループ化ペインで、[行グループ]の[(詳細)]メンバーの右端にある[▼]をクリックして、[グループの追加]-[親グループ]の順にクリックます。

レポートのページ設定


レポートのぺージ設定を試してみます。ページの単位、用紙、サイズ、余白などを変更できます。

[メニュー]バーで、[レポート(R)]-[レポートのプロパティ(P)...]の順にクリックします。

テーブルに行番号を追加


データを扱っていると、行番号があれば便利だなと思う時があります。そんな時のために行番号を追加する方法を試してみます。

テーブルの一番左側に列を追加して、ヘッダーに 「行番号」と記入します。その下の詳細セルを右クリックして、ショートカットメニューの[式]をクリックします。

複数ページにヘッダーを表示


ヘッダーの表示/非表示がレポートを見やすくする要因になることもあります。ここでは、ヘッダーに関する編集を試してみます。


フィルターの追加


特定の条件でデータをフィルターできるように設定してみます。

テーブル内を選択してTablixデータ領域を表示します。左上角のグレー部分を左クリックして、[Tablixのプロパティ...]をクリックします。


データの並べ替え


データの並べ替えには、通常のデータの並べ替えと対話的な並べ替えの2つの方法があります。それぞれのの設定を試してみます。


通常の並べ替え

Tablixデータ領域を表示し、左上角のグレー部分を左クリックして、[Tablixのプロパティ...]をクリックします。

レポートデータにデータセットを追加


既存のデータセットを[レポートデータ]ペインに追加して、そこからフィールドをテーブルに追加します。
今回は、[社員データセット]という名前のデータセットを使用します。


2017年3月6日月曜日

テーブルの書式設定


テーブルを編集する場合は、テーブル内をクリックして、グレーのTablixデータ領域を表示します。
この状態で[プロパティ」ウィンドウやツールバーのアイコンを使用してテーブルを編集します。
テーブルの行を調整するには「行ハンドラー」、列を調整するには「列ハンドラー」を使用します。

レポートウィザードでテーブル作成


前回は、手動でテーブルを追加しましたが、今回は、[レポートウィザード]を使用してテーブルを作成してみます。


作成方法
  1. [ソリューションエクスプローラー]ウィ-ンドウの[レポート]フォルダを右クリックして、[新しいレポートの追加()]を選択します。

テーブルの追加


レポートファイルの作成で作成したレポートにテーブルを追加して、 データセットの作成で作成したデータセットを挿入します。


テーブルの追加方法

[ツールボックス]の[表]をデザイン画面にドラッグ&ドロップします。(または、[表]をダブルクリックます。)

レポートファイルの作成


データソースとデータセットの準備ができたら、レポートを作成します。


レポート作成方法


[ソリューションエクスプローラー]ウィンドウの[レポート]フォルダを右クリックし、[追加(D)]-[新しい項目 (W)]の順にクリックします。




[新しい項目の追加-]ダイアログボックスで[レポート]を選択し、レポート名を入力して[ 追加(A)]ボタンをクリックします。




これで準備ができました。





データセットの作成


データセットは、データソースからレポートに必要なフィールドを取得したデータコレクションです。
「データソースの作成」で作成したデータソース[Northwind.rds]には、複数のテーブルが存在します。その中から、今回は、「運送会社」データセットを作成します。


データセット作成手順

  1. [ソリューションエクスプローラー]ウィンドウの[共有データセット]フォルダを右クリックして、[追加(D)]-[新しい項目(W)]の順にクリックします。




  2.  [共有データセットプロパティ]ダイアログボックスの[クエリ]プロパティページで、次のように設定します。

  3. ① 任意のデータセットの名前を入力。
    ② データソースの選択。(デフォルトで、作成済みの「Northwind」が表示されているのでこのままでOK)
    ③[クエリデザイナー(U)...]ボタンをクリック。 




    [クエリデザイナー]のダイアグラムペインで背景を右クリックして、ショートカットメニューの[テーブルの追加...]を選択します。




    テーブルの一覧から[運送会社]を選択して、[追加]ボタンをクリックします。
    ダイアグラムペインに[運送会社]テーブルのフィールドリストが表示されるので、必要なフィールドを選択します。[SQLペイン]に自動でSQL文が作成されるので、問題がなければ、[OK]ボタンをクリックします。




    [共有データセットプロパンティ]ダイアログボックスにSQL文が挿入されていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。 




    [ソリューションエクスプローラー]ウィンドウの[共有データセット]フォルダに先ほど作成したデータセット 「運送会社データセット.rsd」が作成されました。



    [共有データセットプロパンティ]ダイアログボックスで、[クエリデザイナー]を使用しないデータセット作成方法があります。
    その他のデータセット作成方法 
    ・[クエリの種類(T)]で、[テキスト(T)]を選択して、直接SELECT文を書く。

    ・すでにストアドプロシージャを作成している場合は、[ストアドプロシージャ(S)]を選択して、ドロップダウンリストからそのストアドプロシージャを選択する。




データソースの作成


データソースとは、[データの入手元]すなわち、[データベース]などのことを言います。

ここでは、SQLサーバーの[NorthwindJ]データベースに接続し、「Northwind.rds」というデータソースをSSRSに作成します。[NorthwindJ]には、マイクロソフト社が無料で提供しているサンプルデータが保存されています。

SSRSの起動


SQLサーバーとVisual Studioをインストールしたら、早速、 Visual Studioを起動して、SSRSを試してみましょう。


2017年3月5日日曜日

SQL Server 2016 のインストール


SSRSを利用するためには、SQLサーバーとVisual Studioをインストールする必要が必要です。

今回は、無料のSQL Server 2016 とVisual Studio Community 2015 をインストールしてみます。